児童部門Children’s home
児童養護施設博愛社
『児童養護施設博愛社は、1890年、兵庫県赤穂郡矢野村瓜生(現在相生市)に小橋勝之助(当時26歳)が創設の基本理念であるキリスト教の「隣人愛」の精神にたち、貧しい家庭のこどもたちを育む施設として博愛社を創設しました。
1899(明治32)年に大阪府西成郡神津村(現在地)に移転し、地域の皆様に支えられながら、2023(令和5)年1月に創立133年を迎えました。
〒532-0028 大阪市淀川区十三元今里3-1-72 TEL: 06-6301-0367
お知らせNEWS
施設の特徴
児童養護施設は、様々な理由で家族と離れて暮らさなければならないこどもたちの暮らしの場です。2018年度より「自律した社会人になるための支援」を運営方針に掲げ、個性を活かした生活を通して、自立の精神を養い、社会を担う一員に成長するように援助しています。
施設の目的
児童養護施設は、様々な理由で家族と離れて暮らさなければならないこどもたちの暮らしの場です。2018年度より「自律した社会人になるための支援」を運営方針に掲げ、個性を活かした生活を通して、自立の精神を養い、社会を担う一員に成長するように援助しています。
施設のご案内
児童養護施設博愛社は、地域分散化・小規模化を進めています。
2012(平成24)年3月に完成したウイリアムス館は2階建となっており、幼児・学童の合計20名が2ホームに、ヨルダン館は4階建ての2階~4階に幼児・学童の合計24名が3ホームに分かれ、より家庭に近い環境で生活しています。夏にはウィリアムス館の小規模化改修工事を終え、ヨルダン館のこども達もウィリアムス館へ引っ越します。
博愛社にはこどもたちの生活の場以外に、広いグランドやプレイルーム、自立訓練室、親子訓練室、体育館、プールなどがあり、子どもたちの自律(自立)に向けた支援に取り組んでいます。
-
体育館
-
ウイリアムス館自立訓練室
-
ウイリアムス館学童室
-
ウイリアムス館2F共用スペース
-
ウイリアムス館1F共用スペース
-
ウイリアムス館
施設長あいさつ
こどもを大切にし、他者を思いやる心を育みます。
博愛社は、1890年小橋勝之助が兵庫県赤穂郡矢野村瓜生で設立され133年が経ちました。勝之助の死後、跡を継いだ弟の実之助と林歌子には様々な困難がありましたが、多くの人に支えられ大阪に移り、そして124年前に現在地、大阪府西成郡神津村に移りました。その日から今日まで、地域の多くの方々に見守り支えられてきました。
地域と共に歩んできた博愛社は、2023年1月に5か所目となる地域小規模児童養護施設を開設しました。また2012年に作られたウイリアムス館も改修により全てのこども部屋が個室になります。そして各ホーム(子ども8名、職員4名)での小規模運営となり、より家庭的な環境になります。
地域の方々や博愛社職員と安定した心地よい関係を通して、こどもが大切にされ、こども自身が「自分はかけがえのない大切な存在」と感じられることで、他者を大切にし、思いやる心が育まれると思います。それは法人理念の『隣人愛』につながります。
スタッフ紹介
温かい雰囲気、会話の絶えない生活を目指し
こどもたちのお世話をしています
(博愛社 主任 )
児童養護施設博愛社は2023年度春に全てのホームの小規模化を行い、小さなグループでの生活となりました。食事も全てホームごとにこどもたちの心身の発育の為に好き嫌いと向き合いながら作っています。一人ひとりのこどもの特性を認め、好きなもの好きなことへの主張を受け入れられる経験を重ねながら、安心して過ごせるように、それぞれの担当職員チームで温かい雰囲気、会話の絶えない生活を目指し、こどもたちのお世話をしています。
こどもたちがうまくいかないことも肯定的に受け止め、乗り越える力を養う為に力を注ぎ、様々な感情に寄り添う支援を行っています。かけがえのない大切な時間をこども達と過ごす中、こどもたちが保護者との関係や自分の生い立ちに向き合い、過去を整理し未来を見据え歩むサポートができるように、退所してからの人生の為に施設でできることを模索しながら、自律した社会人になる為の支援を行っています。
毎日の積み重ねが必ず実を結ぶと信じ、日々
こどもたちと過ごす時間を大切にしています
(博愛社 心理士 )
「心ってどこにあると思う?」とこどもたちに尋ねると、「頭かな?」「胸かな?」と悩みます。「体全部!」と答えるこどももいます。心は目には見えないので分かりにくいですが、一人ひとりにあるとても大切なものだ、ということをこどもたちに伝えるよう心がけています。多くのこどもたちと出会いますが、こどもたちはみんな個性的で豊かな心の世界を持っています。その世界に寄り添い、ともに悩み、笑い、悲しみ、時には怒り、色々なことを感じながら一緒に考えていく。そしてこどもの心の世界が、少しでも充実した優しい世界になるよう、共に歩む。その過程が心理士としてのこどもへの寄り添い方だと考えています。
こどもたちの心は、とても柔らかいです。大人の言葉一つで、関わり方次第で、その心に大きな影響を与えかねません。とても責任の大きなことですが、こどもと接する中でその心の世界がより豊かになっていく様を目の当たりにすることができます。その喜びは大きく、他にはないやりがいに繋がる部分だと思います。もちろん、すぐに変化があるわけではなく、結果を求めるものでもありません。近道はありませんが、毎日の積み重ねが必ず実を結ぶと信じ、日々、こどもたちと過ごす時間を大切にしています。
こどもの笑顔と健やかな育ちのために
里親子に寄り添い支えていきたい
(博愛社 里親支援専門相談員 )
大阪市では、親と暮らせないこどもの約8割が乳児院・児童養護施設、約2割が養育里親やファミリーホームで生活をしています。里親支援専門相談員は様々な関係機関と連携をしながら、里親子を支えるチーム養育の一員として支援をしています。
里親さんのお家を訪問してお話をうかがうと、あらためて家庭的養育を感じ学ばせていただくことが多くあります。里親さんが里子さんと暮らす中で感じられる喜び・楽しいこと・心配なこと・しんどさなどは、児童養護施設も共通していることが多く、気持ちに寄り添いながら支援することを大切にしています。
社会的養護を必要とするこどもが愛されている・大切にされていると感じながら、地域の方に温かく見守られ、笑顔で健やかに育って行けるように、「児童養護施設」「里親」を1人でも多くの方に知ってもらいたいと思います。「こどものために」を1番に考えながら、里親制度普及啓発や学校の先生に向けて活動を行い広めていきたいと思います。
施設概要FACILITY
施設名 | 社会福祉法人博愛社 |
---|---|
類型 | 児童養護施設 |
設置主体 | 社会福祉法人 博愛社 |
理事長 | 畑野 研太郎 |
施設長 | 河野 光裕 |
開設年月日 | 1890(明治23)年1月1日 |
定員 | 117名(内6名×5は地域小規模児童養護施設) |
建物構造 | 鉄筋コンクリート造り |
職員数 | 施設長・事務長・保育士・児童指導員・事務員・栄養士・調理員等・心理療法士・看護師・家庭支援専門員・個別対応職員・里親支援専門員・自立支援担当職員 |
住所 | 〒532-0028 大阪市淀川区十三元今里3丁目1番72号 |
連絡先 | 電話 06-6301-0367(代) / FAX 06-6301-5347(代) |
メールアドレス |
地域小規模児童養護施設の概要
施設名 | 地域小規模児童養護施設 くるみ / 楓(かえで) / 日向(ひなた) / つむぎ / のぞみ |
---|---|
定員 | 各6名 |
開所予定 | 一か所開設予定(時期未定) |
アクセスACCESS
阪急電鉄「十三」駅より徒歩約15分
大阪シティバス「十三元今里」「田川通」停留所より約3分